C言語で一番、有名なプログラムは以下のコードでせう。
#include <stdio.h> main () { printf ("Hello, world!\n"); }
昔(C言語が出來たての頃)は大雑把だつたので、 このソースコードにはmain()関数の型宣言もReturn文もありません。
ほかに気がつく事はありませんか?
このソースコードでは、printf()関数の返り値を確認してゐませんね。 初心者にはprintf()関数の返り値がvoid型と想つてゐる型がゐらつしやいますが、 printf()関数の返り値はint型です。 従つて、上のソースコードを文法的に出來るだけ厳密に書けば、 次のやうになります。
#include <stdio.h> int main (void) { (void)printf ("Hello, world!\n"); return 0; }
それでは、printf()関数はint型でどんな情報を返してゐるのでせう。
それはprintf()関数で表示される文字列の長さ(バイト数)なのです。 これには当然、空白や改行も含まれます。
実はこの情報は返り値からでなくても取得できます。 「printf()関数 その1」で使つちや駄目、と言つた方法です。 推奨しない方法なので詳しくは述べませんが、 上級者を目指すなら、さういふ事が出来るのだ、 と云ふ事は知つてゐる必要があるでせう。